【2024年最新】テイクアウト開業のためのステップは?システム導入・注意点など押さえるべきポイント
テイクアウトビジネスを開業したいけど、何を準備すればいいの?
テイクアウト事業に導入するおすすめのシステムは?
と、悩んでいる飲食店の店長や店舗マネージャーの方に向けてテイクアウト開業のためのステップと注意点、メリット・デメリットや導入するシステムについて解説していきます。
テイクアウト専門店とは?テイクアウト開業の2パターン
テイクアウトの開業には大きく2パターンあります。既に飲食事業を運営していてテイクアウト事業を開業するパターンと、テイクアウト専門店として新たに開業するパターンです。
既存飲食店がテイクアウト事業を開業
既存の飲食店がテイクアウト事業を開業する場合、既存メニューの中から人気のあるものをピックアップしてテイクアウト商品として売り出すなど、これまでの売上を参考にテイクアウト事業を運営することができます。また、基本的には飲食店がテイクアウトを始める場合、追加で必要な免許は必要ありません。
テイクアウト専門店を新たに開業
テイクアウト専門店とは、客席を持たずテイクアウトのみを提供する飲食店です。飲食店側は限られたスペースと人材で運営するためランニングコストを押さえることができます。コロナ禍以降、中食需要が高まったことから特に注目が集まっています。
テイクアウトの始め方 - 押さえておきたいポイント
実際にテイクアウト事業を始める場合、いくつか押さえておきたいポイントがあります。今回は5つのポイントについて見ていきましょう。
1. 免許・許可
2. 店舗取得
3. メニュー開発・価格設定
4. オペレーション
5. パッケージなどテイクアウト特有の準備
1. 免許・許可
基本的に店舗で既に取り扱っている商品をテイクアウトで販売する場合は、許可は必要ありません。しかし、取り扱う商品の種類によっては以下のように新たな許可が必要になるため開業前に必ず確認しておく必要があります。
新たに許可・届出が必要な商品例)
・菓子類:菓子製造業
・食肉製品:食肉製品製造業
・アイスクリーム:アイスクリーム類製造業
・生麺:麺類製造業
・乳製品:乳製品製造業
参考:https://shop.kobot.jp/helpful-content/takeout-permission/
2. 店舗取得
こちらも既に運営している飲食店でテイクアウトを開業する場合は店舗取得は不要です。新たに店舗を取得する場合、お客様が店舗に立ち寄りやすい立地かどうか等を考慮して選びましょう。また、テイクアウトの魅力の一つは店舗を必要最小限にすることで固定費を抑えられることです。今後、イートイン開業の予定がなければできる限り物件にかかる費用を抑えられる選び方をしましょう。
3.メニュー開発・価格設定
飲食店を既に運営している場合は、中でもお店でよく売れる人気商品をテイクアウトメニューとして展開するパターンがあります。価格設定は、店舗で販売する価格に配送やシステム利用料を乗せた金額とすることが一般的ですが、競合の類似商品と比較しながら価格を決めていくと良いでしょう。
4. オペレーション
テイクアウトの場合、当日になって慌てることがないようテイクアウトのオペレーションを全員で把握しておく必要があります。以下のような点に注意してオペレーションを決めておきましょう。
・テイクアウトの注文が入った際の伝達方法(誰が・誰に・どうやって)
・テイクアウト専用の調理法が必要かどうか
・テイクアウト専用の盛り付け、パッケージ
・受け渡し方法は(商品と注文者が合っているか・テイクアウト専用カウンターを設置するかなど)
5. パッケージなどテイクアウト特有の準備も忘れずに!
当然ですが、テイクアウトには専用にパッケージを用意する必要があります。せっかく注文をもらってもパッケージの在庫を切らしてしまってはお客様に商品をお渡しできません。また、通常イートインでは料理に直接かけてしまうようなドレッシングやソース類もかけて渡すか別皿にして渡すかなどの細かい部分も事前に決めておきましょう。
テイクアウトでよくあるトラブル3選
テイクアウトを開業した飲食店でよくあるトラブルについても事前にイメージしておきましょう。ここでは主に3つご紹介します。
1. 予約確認漏れ・受け渡しミス
2. 在庫不足
3. 売上連携漏れ
1. 注文確認漏れ・受け渡しミス
特に避けたいトラブルです。テイクアウトは、お客様がわざわざ足を運んで商品を取りに来ます。注文の確認漏れは、大きな迷惑をかけることになります。受け渡しのミスも商品と注文したお客様の付け合わせが十分でないと起こり得ます。開業前に、テイクアウトの注文は誰がどのように確認するか、受け渡しのチェックはどのようにするかを決めておきましょう。
2. 在庫不足
飲食店の運営において在庫管理はとても重要な業務の一つですが、新たにテイクアウトを始める場合、前述のようにテイクアウト“専用”のパッケージ等の発注が必要になるため日々の在庫管理と合わせてチェックしましょう。
3. 売上連携漏れ
テイクアウトのシステムを新たに導入する場合、売上の連携ができるかどうかも事前に確認しておきましょう。電話等口頭での注文を受け付ける場合も、売上計上が漏れないように気をつける必要があります。
テイクアウト開業のメリット・デメリット
テイクアウトを開業する前にメリット・デメリットについても理解しておきましょう。
メリット
テイクアウトを開業するメリットは大きく2つあります。
1. 販売チャネルを増やせること
お客様の様々なニーズ(お店で食べたい・職場や好きな場所で食べたい・外出する手間を省きたい)に応えるためには、できるだけ多くの販売手段を持つことが重要です。テイクアウトを開業することで、これまでお店に来ることはできてもイートインができなかったお客様に商品を買ってもらうことができます。
2. お店のアイドルタイムを活用して売上を増やせること
店舗を運営していると当然アイドルタイムがあります。アイドルタイムや突然のキャンセル等によって人員が余ってしまう経験は多くの飲食店が経験していることではないでしょうか?とはいえ、突然混雑する可能性もあるため極端に人員を減らすことは難しいです。テイクアウトを活用することで、アイドルタイムを活用して新たな売上を作ることも可能です。もちろん、ランチタイムやディナータイムなど一般的に混雑しやすい時間帯にテイクアウトの注文も増えますが、朝食やカフェタイムに合わせたテイクアウトメニューを用意することで新たな売上が期待できます。
デメリット
テイクアウトを始めるには、ツールを導入したりテイクアウト専用のパッケージ等を揃えたりと一定のコストがかかることがデメリットと考えられます。しかし、お客様のテイクアウトのニーズに応え新たな売上確保ができることを考えるとデメリットはそれほど大きくなさそうです。
テイクアウトの常連も大事にしよう!
テイクアウトは商品をお客様にお渡しするまでで終わりだと思っていませんか?イートインのお客様と同じようにテイクアウトにも常連が存在します。頻繁にテイクアウトをしてくれるお客様へのサービスやお礼のメッセージ、新商品の紹介なども積極的に行ってお店のファンを作っていくと良いでしょう。そのためには、テイクアウトのお客様もしっかり顧客情報を集めることが重要です。
たとえば、テイクアウトサービスに蓄積したお客様のデータを活用して季節やイベントに合わせてクーポンを発行したり、ポイント制度を導入したりすることで次回注文の動機付けを行うことができます。
テイクアウト予約システムの選び方:2つの手段別
テイクアウトの開業が決まったら、商品の予約システムを選びましょう。テイクアウト予約システムには大きく2つあります。
1. モバイルオーダー型(自社専用サイト・アプリ)
モバイルオーダー型では自社専用のサイトやアプリを作成することでお客様が競合店舗への流入を防ぐことが期待できます。また、会員専用のクーポンやお知らせ等のマーケティング活動にも活用できます。
2. プラットフォーム出店型
多くの競合店と並んでプラットフォームに出店します。プラットフォームは競合店との比較を避けられない一方でより多くの人に知ってもらい、新規顧客の獲得を狙うことができます。
おすすめのモバイルオーダーサービスを5つ紹介
ここでは、Camel Orderを含めたモバイルオーダー型テイクアウトサービスを3つ紹介します。
Camel Order
Camel Orderは、Camelが運営する自社専用のテイクアウト・デリバリーサイトを作成できるサービスです。Camelは日本で最初にデリバリー一元管理サービスを提供していて、吉野家ホールディングス、サンマルクホールディングス、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン、エー・ピーホールディングス(塚田農場)等の様々な業態との取引実績があります。
https://www.camel-series.com/services/order
テイクイーツ
株式会社ランプが運営するテイクアウト予約専用サービスです。24時間テイクアウトの予約を受け付けでき、スイーツ系の実績が多いのが特徴です。
STORES
STORES株式会社が運営する中小規模の店舗を中心に展開しているサービスです。飲食店だけでなく、アパレルなど店舗型ビジネスのデジタル化を目的としたサービス展開をしているところが特徴です。
Repitte
株式会社コネクター・ジャパンが運営するLINE公式アカウントを利用した自動注文管理システムです。美容業界や宿泊業界等飲食店以外にもサービスを提供している点が特徴で、大企業向けの有料のカスタム開発プランも提供しています。
https://lp.repicolle.jp/takeoutanddelivery/
TakeMe Order
TakeMe株式会社が運営するテイクアウトサービスです。テイクアウトサービス以外にキャッシュレス決済サービスを提供しています。また、オーダー一括管理の部分でCamelとの連携をしています。国内だけでなく海外観光客を狙ったインバウンド集客に力を入れている点が特徴です。
テイクアウト市場と外食企業の中食対応の必要性
引用:https://www.npdjapan.com/press-releases/pr_20230620/
2022年の外食業態テイクアウト市場では、2019年比で約13%増の1兆9267億円と堅調に市場が成長しています。
また、共働きや単身世帯の増加等により、食生活は今後一層多様化してきます。それに伴い中食市場のニーズも高まっています。飲食店は、多様化するお客様のニーズに応えるため、イートイン以外の提供方法を導入する必要がますます強くなっています。
テイクアウトで成功している企業例
多くの飲食店がテイクアウト市場に参入する中、テイクアウトを一つの“体験”として提供することで注目を集める飲食店も出てきています。
「TOKYO MIX CURRY」は、完全キャッシュレス決済を導入していて、アプリ経由で蓄積される顧客データを活用し接客やマーケティングを行っています。
TOKYO MIX CURRYでは、アプリでしか注文ができないため顧客情報が漏れなく蓄積されます。店舗では蓄積されたデータを活用して顧客がまだ試していない味やトッピングをおすすめするなど、マーケティングにフル活用しています。また、店舗ではデータを活用して来店客に応じた接客を行うこともできます。
参考:「アプリでしか頼めないカレー店 TOKYO MIX CURRYのすごい販促」https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00856/
このように、テイクアウトは単純に売上を増やすためだけに活用するのではなく新たな体験価値を提供する手段にもなってきています。
まとめ:せっかくテイクアウトを開業する
ならテイクアウト常連の獲得を目指そう!
テイクアウトは飲食店にとって、イートイン以外の売上を確保する重要な手段です。今後もテイクアウト市場に参入する飲食店は続々と現れるでしょう。一方で、せっかくテイクアウトを開業するのであれば、ただ売上確保の手段とするのではなくお客様データを活用するなどして、より多くのお店のファンを増やすことを目指してみませんか?
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